【2022年4月】ハワイ不動産レポート:全体的に緩やかな動き・戸建住宅の売上が下落する一方でコンドミニアムの売上は引き続き好調!

【2022年4月】ハワイ不動産レポート:全体的に緩やかな動き・戸建住宅の売上が下落する一方でコンドミニアムの売上は引き続き好調!

更新日 2022.05.13

2021年4月のハワイ不動産は、全体的に動きが緩やかな一月であった。戸建住宅のセールスが先月に引き続き前年同月比で-2.7%下落した一方で、コンドミニアムのセールスは前年同月比で+4.2%と引き続き好調であった。

ハワイ 不動産 レポート

 

ホノルルリアルター協会による2022年4月のマーケットレポート 

ホノルルリアルター協会より発表された2022年4月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、4月のハワイ不動産の動きはこれまでに比べ緩やかだった。

まずは気になる中間価格であるが、新記録を更新した先月よりも下落したものの、戸建住宅が$1,105,000で前年同月比で19/1%上昇、コンドミニアムが$510,000で前年同月比で13.3%上昇した。

次にセールスであるが、戸建住宅の販売数は365軒で前年同月比2.7%減少。これで3ヶ月連続で前年同月比で減少していることとなる。一方のコンドミニアムのセールスは引き続き好調。販売数は672軒で前年同月比4.2%増加した。

ハワイ 不動産 レポート

  • 戸建住宅の販売数は365軒、前年同月比で2.7%減少
    中間価格は前年同月比19.1%増で$1,105,000
    平均価格は前年同月比17.6%増で$1,404,481
    売出期間は先月より1日遅くなり10日間
  • コンドミニアムの販売数は672軒、前年同月比で4.2%増加
    中間価格は前年同月比13.3%増で$510,000

    平均価格は前年同月比17.9%増で$613,189
    売出期間は先月より3日遅くなり12日間

 

2022年4月・オアフ島の戸建住宅マーケットの詳細

ここ数ヶ月、セールスが前年同月比で減少し、パンデミック前の落ち着きを取り戻しつつあるオアフ島の戸建住宅マーケット。

販売数は365軒、前年同月比で2.7%減少。中間価格は$1,105,000で前年同月比19.1%増となった。
ここで中間価格の推移を少し振り返ってみると、昨年4月の中間価格が$928,000であったことと比較すると、1年間で実に$177,000も上昇したこととなる。昨年4月の編集部レポートでは、「1ミリオンの壁を超えることもあるかもしれない」と予測しているが、現在その壁は軽く超えられ、1ミリオンドル台の中間価格はすでに標準となっている。

最も売れた価格帯は70万ドル台以上1ミリオンドル以下でこれは全体の売り上げの3分の1を占めている。一方で急伸した価格帯は1ミリオンドル台以上1.4ミリオンドル以下で前年同月比で46%増となった。

価格帯 軒数
90万ドル台 48軒
80万ドル台 40軒
70万ドル台、1ミリオン-1.1ミリオンドル それぞれ35軒
1.1ミリオン-1.2ミリオンドル 32軒
2ミリオンドル台 26軒

なお、最も売れたエリアはオアフ島西側のエヴァプレイン地域で、70万ドル台以上1ミリオンドル以下、1ミリオンドル台以上1.4ミリオンドル以下の価格帯で取引された物件のほとんどを占めている。エヴァプレイン地域は投資家や州外の富裕層の移住者よりもローカルに人気のあるエリアで、特に子育て世代のファミリー層向けの住宅が多いエリアである。

 

2022年4月・オアフ島のコンドミニアムマーケットの詳細

引き続き好調な様相を見せているオアフ島のコンドミニアムマーケット。

販売数は672軒、前年同月比で4.2%増加。中間価格は前年同月比13.3%増で$510,000であった。
コンドミニアムマーケットでも戸建住宅と同様に中間価格は上昇し続けており、昨年4月の中間価格が$450,500であったことと比較すると、1年間で$59,500も上昇した。ここ数ヶ月の中間価格は、50万ドル台が標準となっている。

コンドミニアムマーケットでは、高額価格帯のセールスが好調で、70万ドル台以上1ミリオンドル以下の価格帯のセールスが一年前の2倍となり、101.6%増加。また1ミリオンドル以上2ミリオンドル以下の価格帯のセールスは54.8%増となり、2番目に高い利益を示した。

価格帯 軒数
40万ドル台 121軒
30万ドル台 106軒
50万ドル台 96軒
60万ドル台 73軒
70万ドル台 65軒

コンドミニアム市場で最も人気のあったエリアはホノルル中心部を網羅するメトロ地域で、セールスの60%を占めた。これは前年同月比で16.5%の増加である。一方で人気が落ちたのがワイパフ地域とエヴァプレイン地域で、セールスがそれぞれ前年同月比で46.7%減、20.0%減と大幅な下落を見せた。メトロ地域への人気の集中は、政府の新型コロナウィルスに対しての対応が変わり、人々の生活や活動の舞台がロックダウン以前の状態に戻ったことに起因しているのではないだろうか。

 

ダイヤモンドヘッドとカネオヘで取引が低下。これが意味することとは?

4月中に行われた進行中の売却取引(ペンディングセールス)は、戸建住宅マーケット、コンドミニアムマーケット、いづれも減少となった。契約締結の状況を一年前と比較すると、戸建住宅で18.7%減、コンドミニアムで8.8%減という状況である。

また、オアフ島のどの地域でこの現象が起こっているかというのも非常に明確になっており、戸建住宅、コンドミニアム共にダイヤモンドヘッド地域とカネオヘ地域に集中した。
ダイヤモンドヘッド地域では前年比で戸建住宅が49.1%減、コンドミニアムが48%減。カネオヘ地域では前年比で戸建住宅が53.2%減、コンドミニアムが60%となっている。

これが意味することとは何であろうか?
ダイヤモンドヘッド地区は言わずと知れた豪邸が立ち並ぶエリアであり、また一部にオールドハワイを思わせるウォークアップ(エレベーターのない建物)のアパートメントなどがあるが、州外からの富裕層や若い人々に人気のあるエリアである。一方のカネオヘエリアであるが、いわゆる郊外型の一般的な戸建住宅やコンドミニアムが多いエリアだがオアフ島内の住民が多い地区である。
「ハワイに住むネット」編集部独自の見解としては、ここ数年続いた新型コロナウイルスのパンデミックやそえに伴うテレワークの普及に起因した州外からの移住や島内移住のトレンドが落ち着いてきたからではないだろうか。それは新型コロナウィルス関連の対策の緩和に伴うテレワークの解消や、経済を含む様々な活動がホノルルの市街地に戻りつつある現状に沿ったものであろう。

パンデミック以降、オアフ島の不動産市場を盛り上げてきた州外からの富裕層の移住者が徐々に減る傾向にあるとするならば、今後のオアフ島の不動産動向はどのように動くのであろうか。

一方で、日本側の渡航規制の緩和が進み、日本人バイヤーのハワイと日本の往来の活発化が期待される。5月、そして6月と、日本人バイヤの動向は、今後のハワイ不動産を占うものとして注目を集めるであろう。

 

2022年3月の不動産レポートはこちらから>>

 

2021年2月の不動産レポートはこちらから>>



 

◆【ハワイに住む】ニュースレターはじめました!


お申し込みはこちらから(メールアドレスのみ)

登録特典あり!特典はこちらでご紹介しています!

 ・月一回配信
 ・一ヶ月のハワイニュース振り返り
 ・不動産市況や物件情報
 ・メルマガだけのオリジナルコンテンツなどお届けします


◆【ハワイに住む公式LINE】(月数回)はじめました!

友達追加よろしくお願いします!

関連キーワード

合わせて読みたい記事

各カテゴリーのお知らせを見る

不動産会社・
エージェントにお問合せ
閉じる