ワイキキ中心部、ワイキキショッピングプラザ地下1階にある「STIXアジアンフードホール」は、 “アジア各地の料理”をコンセプトに日本、台湾や中華、韓国料理やベトナム料理まで、多彩なアジアンフードを楽しむことができるフードホール。
そのSTIXの中に店舗を構えている、ワイキキの中で唯一のそば店が「心玄」だ。今日は新オーナーに就任した今井博也さんにインタビュー。またSTIXアジアを開発し、CEOを務めているリアルセレクト・インターナショナル社のフランク・クラークさんからいただいた応援コメントもご紹介する。
北海道から直輸入のそば粉で作る
ワイキキで唯一の本格的なそば店「心玄」
今回、前オーナーより経営権を引き継いだ、若き新オーナーの今井博也さん。
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心玄は、以前にはビーチウォーク通りに路面店を構えていたが、その後、キング通りに移転し、2022年のSTIXオープンと同時にワイキキに戻ってきた。ビーチウォーク店時代に、当時大学生のインターンからスタートした今井さんは歴代店舗の運営に関わった。
キッチンからフロアでの接客、スタッフ管理まで幅広く経験し、良い時期も厳しい時期も見て来た今井さんは、まさに現場の叩き上げ。
今井さん:
心玄は、ワイキキ唯一のそば店として北海道産・直輸入の高級そば粉を用いた本格的なおそばを提供しています。そば粉だけでなく素材にこだわった和食を居酒屋メニューも含めて、豊富にラインナップした、使い勝手の良いお店としてご愛顧いただいています。
いままで現場でマネジャーとしてお客様と接する中で、やってみたいと考えていたことを、これからはオーナーとして実現していきたいと考えています。立場は変わっても、一番大切なのは”お店の現場”であることは変わりません。
ここで心玄のメニューやサービスを少しご紹介させていただく。
レストランの価格が高騰しているワイキキにあって、10ドル台の良心的な価格帯のメニューも多く、観光客のみならず、周辺で働くワーカーにも支持されている。
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天丼ともりそばのスペシャルコンボ
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海老天せいろ$29.80
シンプルなせいろなら$12.80から、大海老天が2尾付きの大海老天せいろも$29.80と、軽めのメニューからボリュームのあるセットメニューまでバリエーションも充実。
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今井さん:
ハワイらしいウベを練り込んだウベうどん、スーパーフードであるモリンガを練り込んだモリンガそばなどのオリジナルのおそばも人気です。
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左奥の緑の麺がモリンガそば
今井さん:
STIXアジアンフードホールの今の店舗は、ワイキキの中心ということもあり、ウォークイン型で軽く食べて、飲んで、という4名さまくらいまでの小グループのお客様が多いですね。 ビーチウォークやサウスキングのお店はキッチンも広く、個室もあったので、飲み会や誕生日会などのもう少し大きなグループにもご利用いただくなど、客層も今とは少し違っていました。
今の店舗にマッチする、ワイキキ中心のニーズである”さくっと食べて、飲んで”にお応えできる軽めのポーションの居酒屋メニューも充実させています。少しずつメニューを改訂してきましたが、またこの春にもアップグレードさせる予定です!
リピートオーダーが多いメニューとしては牛タン串だとのこと。「タン中」と「タン元」と呼ばれる部位しか使わないため、一頭分のタンからたった5串しか取れないそうで、「ワイキキの中でうちより分厚く柔らかい牛タンを提供しているお店はないと自負しています!」という今井さんのいち推しメニューとなっている。
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人気の牛タン串
今井さんは、日本の大学では福祉を学び、特別養護老人ホームでの介護ケアのマネジメントなどを経験したのち、「若いうちに海外を経験してみたほうがいいよ」というお父様のアドバイスでハワイに留学。
福祉にも共通する”人と接すること、人に喜んでもらうことが好き”という想いからホスピタリティマネジメントを専攻し、それが今のレストランビジネスの経営という道につながっているという。
今井さん:
入社当時、包丁の持ち方すら分からなかった自分を育ててくれたシェフがいまだにキッチンで現役で頑張ってくれています。心玄のオーナーになりましたが、感覚としてはオーナーというより”チームで一緒に成長しよう”という気持ちです。STIX内の他のテナントの皆さんとも、お互い情報交換をしたり、助け合ったりしています。
ワイキキという場所は、円ドルレートの影響に左右されやすい場所でもありますが、まだまだやれることは多いと思っていますので、現状を打破していきたいと頑張っています。この場所で学んだことをベースに、将来的には違うエリアや客層などターゲットを変えてリスクを分散できる多店舗展開も視野に入れています!
パートナーとして心玄を支えるフランク・クラーク氏
リアルセレクト・インターナショナルCEO /STIXアジアCEO
フランクさん:
STIXアジアンフードホールもおかげさまで3年目になりました。 ワイキキの中で本格的なアジア各国の料理を、手頃な価格で食べられるとあって、日本からの観光客の方やローカルだけでなく、アメリカ本土からのお客様も増えています。
このSTIXをオープンするときに、さまざまなお客様から言われたのが「おそばのお店をぜひ入れてほしい!」ということでした。 「心玄」さんはワイキキで長く愛されてきて常連さんからワイキキに復活してほしいという声も強く、STIXとしてもぜひ入ってほしいテナントの一つでした。
アメリカ人でラーメンを知らない人はいませんし、うどんも少しずつ認知度が上がってきましたが、次の来るのは「そば」だと思います。なぜならもっとも日本食らしいオーセンティックさがあり、さらにアメリカでもどんどん増えているヘルスコンシャスなライフスタイルにピッタリだからです。日本旅行に行って、日本食の本当の美味しさに感動して帰国するアメリカ人が増えて来ている今、これからのアメリカ市場で「日本のおそば」は伸びしろは大きいと思います。
新生「心玄」さんにもぜひ頑張っていただきたいと応援しています!
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